ええ姿勢は説明しました。
次は、悪い姿勢について書いていきます。
あかん姿勢についてです。
まず、自分はあかん姿勢になっているかをチェックして下さい。
自分がどの姿勢になっているか知ることで、
腰痛、肩こりの予防に、自分で何をすればいいかわかります。
姿勢によってはやってはいけない事もあるわけで
知っていることで、症状の悪化や、ケガのリスクを減らすことができます。
簡単なチェック方法をご説明いたします。
まずは、良い姿勢の復習
↑がええ姿勢でした
あかん姿勢になるのは、この姿勢が崩れた時です。
今回は、側面が崩れた時を見ていきます。
姿勢が悪いとどのようなことが起こるかはこちらを参照ください
悪い姿勢 代表例3つ
一番右がええ姿勢です。
悪い姿勢には、大きく分けて二つあります
- 骨盤が前に傾いている (骨盤前傾タイプ)
- 骨盤が後ろに傾いている (骨盤後傾タイプ)
で分けます。
上の図も参考に見てください。
骨盤前傾タイプには
- ➀の反り腰
骨盤後傾タイプには
- ②のスウェイバック
- ③のフラットバック
などの代表例があります。
姿勢チェック方法
それでは手軽に姿勢をチェックしてみましょう
必要なものは
- 壁
- パートナー(姿勢を見てくれる人)
注意することは、
いつもの姿勢でチェックすることです。
「チェックするぞー」
と気合を入れていると、うまいことチェックできません。
それではいきます。
姿勢チェック
- まずは壁から30センチほど離れて、リラックスして立ちます
- ゆっくりと5センチずつ、そのままの姿勢で壁に近づいていきます
- 体の一部が、壁についたら止まります
- 一旦ストップして、壁についた部分をチェックします。「背中」「お尻」「背中・お尻同時」で分けます
- 4をチェックしたらお尻と背中を壁につけて、腰と壁の間の隙間をチェックします
- 5をチェックしたら後頭部と壁の隙間をチェックします
姿勢チェック結果
それでは、チェック結果を見ていきます。
チェック3,4の壁に体がついたところで、分けていきます。
- 「背中」
- 「お尻」
- 「背中・お尻同時」
の三つで分けます。
背中とお尻が同時についた人
壁と腰の隙間に、手がちょうど入る
は「正しい姿勢」です。
おめでとうございます、正常です。
なので省略します。
背中がついた人
骨盤後傾タイプです。
- お尻、ふとももうらの筋が縮こまっている
- 腸腰筋、ふとももまえの筋が緩んでいる
フラットバックやスウェイバックなどと呼ばれる姿勢です。
5のチェックで
腰と壁の隙間がない方は、「フラットバック」
壁に背中しかつかない方は、「スウェイバック」
に分けることができます
結果的に、腰椎椎間板ヘルニアなどの疾患になりかねません。
お尻がついた人
骨盤前傾タイプです
- 腸腰筋、ふとももまえの筋が縮こまっている
- おしり、ふとももうらの筋が緩んでいる
5のチェックで、
壁と腰の隙間にスポスポと手が入る人は
「反り腰」です。
結果的に、腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症などの疾患になりかねません
チェック結果 早見表
簡単に表せばこんな感じです。
※備考 ミニミニ解剖学 腸腰筋(詳しく見たい方は画像をクリック)
上の図が、腸腰筋です。
大腰筋と腸骨筋で、腸腰筋です。
腹直筋の下の深いところにある筋です。
働きは
骨盤の前傾、股関節の屈曲(太ももをお腹に近づける)
腰椎の前弯の保持
姿勢チェック+α
姿勢チェックの6です。
骨盤前傾、骨盤後傾の方なら、
80%なってます。
6のチェックで後頭部と壁のすきまが広い方は、
HFP (head forward posture)
頭部前方位姿勢です。
後頭部と壁の隙間が大きいほど、
頭が前に出ています。
胸椎の後弯が強くなっているということです。
- 上背部が弱くなっている
- 首の屈筋が弱くなっている
- 胸の筋肉が縮こまっている
などなど
結果的に
- ストレートネック
- 肩こり、首こり
- 五十肩、四十肩
などになります。
まとめ
どうでしょうか?
姿勢チェックできたでしょうか?
どの姿勢でしたか?
これが誰にでもできる簡単な姿勢チェック方法です。
これが一番正しいというわけではありませんのでご理解ください。
悪い姿勢を治していく基本は
縮んでいる筋は、柔らかく
緩んでいる筋は、筋力をつける
です。
これから姿勢別のエクササイズはアップしていきます。
少々お待ちくださいませ。
それまでは、しっかりとええ立ち方と座り方を実践して下さい。
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