わかりやすく猫背の原因について書きます。
猫背はいろいろな症状を引き起こします。
姿勢が悪くなるだけではありません。
猫背が引き起こす色々な症状
① 肉体的な痛み
全身の筋・筋膜のバランスが崩れ、肩、首、腰に痛みが発生
② 重大な疾患
長期的な筋・筋膜のバランスの乱れは、骨や関節に負担をかける。
頚椎、腰椎のヘルニアや、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、変形性関節症など難治性の疾患になる危険性がある。
③ 内臓系の疾患
自律神経に影響を与えて、胃腸などの内臓を不調にさせます。
④ 精神面への影響
自律神経に影響を与えて、疲労やストレスをため込みやすくなり、うつなどに発展する恐れもあります。
⑤ 見た目への影響
暗い印象、自信なさげに見えるなどマイナスイメージを持たます。美容面では、ふくらはぎやふとももがパンパンになったり、胸やお尻が垂れるなど、プロポーションが崩れてしまいます。
ほかにも挙げればきりが無いぐらいに、猫背は色々な症状や不調、病気を引き起こす原因になります。
「猫背を改善するには、まず猫背を知ろう」
という事で、猫背は背中だけの問題ではないんですよーという事を簡単にお伝えします。
体を支える仕組み
体を支える仕組みと、猫背の仕組みを簡単に説明するのに家を使っていきます。
上の図を見てください。
- 頭部=屋根
- 胸部=部屋
- 背骨=柱
として見てください。
後ろの1本の柱だけでは、お部屋の部分の重みを支えられずに前へ後ろへグラグラするのは一目瞭然です。
人体で言うと、このグラグラ状態が、猫背などの「悪い姿勢」です。
人体にはこれを防ぐための構造があります。
背骨とボールの2本で支えています。
お部屋の重みを支えるために部屋の下にボールを置くと、柱とボールの2本で支えることができます。
これでグラグラが無くなります。
人体も背骨とボールで支えられています。
ボールの中の圧力を高めることで安定性を出しています。
ボールはちょうど肋骨から骨盤に位置しています。
ボールの構造は?
ボールの構造は筋肉でインナーユニットと言います。
- 上は横隔膜
- 中は腹横筋など
- 下は骨盤底筋群
で成り立っています。
上、中、下で挟み込んでインナーユニットの中の圧力を高めていきます。
姿勢が良い人
姿勢が良い人は、ボールがパンパンに張っています。
息を吸う時に、横隔膜が下がってきて風船の中の圧力を高め、体の外側に向かって圧力をかけます。前後上下左右、すべての方向へ圧力がかかり、背骨・お腹を安定させて姿勢を保ちます。
姿勢が悪い人
姿勢が悪い人は、ボールがしぼんでいます。
息を吸っても横隔膜が緊張している状態で降りてこないので、ボールの中の圧力が高まりません。
圧力が高まらないと、背骨・お腹が不安定になり姿勢が保てません。
そして頭が前に出たり、背中が丸くなったり、腰が反りすぎたり等の「悪い姿勢」を生み出します。
まとめ
猫背は背中が原因では無いことが多く、お腹のボールの中の圧(腹圧)にあるんですよという話でした。
腹圧を高めるにはどうしましょう?
インナーユニットをしっかり働かせることです。
しっかり働かせるにはまずは呼吸を意識してみましょう。
とりあえず「鼻から吸って、口から吐く」をです。
詳しくは後程書きますm(__)m
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