- 当院に来院された患者様の症状と経過
- 当院の施術とエクササイズ
について書きました。
患者様
性別 男性
年齢 20代
職業 会社員
ご来院時の症状
ギクッとなったとご来院
お話を聞いていると
痛くなる三日前に、重い荷物を持った際に少し痛ってなった。
そこから大丈夫だったが、くしゃみをした際にグキッとなり腰に激痛が走り負傷された。
検査
痛みが非常に強く、腰にかけて熱感が著明。
痛みが強く動作があまりできない状態。
筋トレをいつもしているようで、マッチョな体系。
広背筋や、殿筋を触りながら動いてもらうと、かなり痛みが改善して動けます。
普段のお仕事で、デスクワークをしていると広背筋が疲弊します、その上筋トレガッツリやってるからまた疲弊します、広背筋は殿筋と一緒に働くことが多いので殿筋も動きが悪くなります。
ギックリの可能性としては。
まず一つ
広背筋はペラペラで腕から腰までくっついているでっかい筋です。
殿筋は骨盤から太ももまでついていてでっかい筋です。
(下の図参照)
広背筋が疲弊することにより、胸椎の動き(背骨の上の方)が悪くなります。殿筋の動きが悪くなることによって股関節の動きが悪くなります。
という事は、胸椎と股関節の間にある、腰椎(背骨の下の方)が過剰に動かないといけなくなり、腰に痛みが走る。
二つ目は
広背筋の筋自体を痛めている、広背筋の起始部である仙骨付近の筋膜がブチっと切れている状態が考えられ、そこ自体が痛みを引きおこしている。
施術プラン、経過
初回
痛み、熱感が著明の為、炎症を抑えるためにアイシングを20分程行いました。
何度も言ってますが。
ぎっくり腰で重要なのは急性期の対処です。
- 48時間はアイシング
- アイシングは「水+氷」で氷嚢、ビニール袋などを使う
- 約15分間感覚がなくなるまで行う
- これらを1時間おきに行う
これを繰り返すと炎症がおさまります。
アイシングを終えた後、患部は触らずに、腕の方から広背筋を緩め、殿筋は筋が緩む位置からストレッチをかけるなどして、施術をしていきました。
広背筋、殿筋だけで動きはおおかた改善しました。
やはり前も気になるので、腹筋も緩めるとまた動きが改善しました。
動きの改善とともに、痛みも大部分消失しました。
でも、炎症はまだひかないと思われたのでお家でもアイシングをしていただくようにご説明し、体の動かし方をご説明しました。
2回目
お家でもしっかりアイシングして頂いていたので、痛みは無し。
動きも軽やか。
施術は軽めに緩めて。
エクササイズメインに行きます、広背筋の疲弊を無くすためにもデスクワーク時の姿勢の改善、物を持ち上げる際の動き、広背筋、殿筋のストレッチなどを説明しました。
姿勢を改善、体に良い動きを習得すため定期的にご来院中です。
院長のアドバイス
この患者さんは、一回でかなり良くなりましたが、個人個人で年齢、生活習慣、筋・筋膜の状態や関節の状態も違います。
誰もが、一回で治るわけではございません。
何回も言うていますが。
「ぎっくり腰は腰だけが原因ではありません。」
これは声を大にして言うときましょう。
この患者さんの場合も、仕事上の不良姿勢から広背筋に疲弊があった。
その不良姿勢が根本にあったので、全身の筋・筋膜のバランスが崩れ、腰にドカーンと痛みが出たというのが原因と考えられます。
腰回りをちょいちょいと施術して治ったではなく。
原因をしっかりと改善しとかないと、すぐに再発します。
ぎっくりは激痛ですし、もう二度と嫌ですよね?
なので、日々自分でケアをしたり、姿勢や動きを改善して、腰や体に負担のかからない方法を当院ではご説明します。
当院はそこまでしっかりとサポートしたいと考えております。
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