- 当院に来院された患者様の症状と経過
- 当院の施術とエクササイズ
について書きました。
患者様
性別 男性
年齢 50代
職業 会社員
ご来院時の症状
腰が痛いとご来院
お話を聞いていると、ゴルフをした次の日などにちょっとしたひょうしに、腰にギクッと痛みが走り、ひどいときは軽いぎっくり腰のような症状になってしまうようです。
仕事はPCを操作する時間が長く首肩も常にコっている状態のようです。
今は痛みはきつくないが再発防止と体の使い方を知りたいという事でした。
検査結果
フラットバックの姿勢になっており、骨盤が後ろへ傾いている。
動きをみると
体を伸ばしたり、回したりするのが動きにくい状態で、首は後ろに倒しにくく、右に回したり、右に傾けていくのが動きにくい状態でした。
大殿筋、広背筋、ハムストリングスの緊張が強く、骨盤を後ろへ傾かせたり、体を回す動作に制限を与えていると考えられました。
骨盤が後ろに傾くと、腰椎がまっすぐになりやすく腰椎間にストレスが発生し痛みが出ます。
広背筋、大殿筋、ハムが硬くなると胸椎や股関節の動きが悪くなり、その代わりとして腰椎に動きが過剰に出てしまい腰に痛みが出ます。
背骨(頚椎、胸椎、腰椎)の回す動き(約90度)を出している内訳は
- 頚椎が約50°
- 胸椎が約35°
- 腰椎が約5°
です。
もっとややこしい動きはあるのですが簡単に言っちゃうとこんな感じです。
頚椎や胸椎が動きが悪いと、腰椎が可動域の5°を超えて動いちゃうことがあります。
すると腰椎に負担がかかり組織が損傷してしまい痛みが出てしまいます。
なのでゴルフ後に腰が痛くなるのは、スイング時に過剰に腰が回ってしまう事が原因と考えられます。
施術プラン、経過
施術とエクササイズのプランとしては、胸椎や頸椎、股関節の動きを出してあげて腰椎への負担を軽くしてあげる事と、日常の姿勢や動きの改善、ゴルフ時のスイング動作の見直しをしていきます。
初回
施術で胸椎、頚椎、股関節の可動域が良くなるように筋・筋膜を緩めていきます。
ストレッチ、エクササイズをおこない、正しい姿勢や、オフィスでの正しい座り方、スイングのチェック(私はゴルフははめちゃ下手くそなので、捻るという基本動作についてご説明)を行いました。
この患者さんは海外赴任中で、帰国の際はご来院頂いております。
院長のアドバイス
日常生活の姿勢がやはり大事です。
良い姿勢で、動作を行わないとどこか体に負担がかかる良い例です。
スイング時に
体が前へ傾くと、背中側の脊柱起立筋が緊張し、太ももの前の大腿四頭筋も緊張します。
すると体の回転が制限され、ボールに力が伝わりません。
お尻を締めて、アゴを引いて、舌を上あごへつけ良い姿勢になりましょうそしてスイングをはじめましょう。
スイングは人間の基本動作の中のひとつである、「ひねる(twist)」です。
この動きを少し応用してゴルフのスイングを行うと良いです。
出典:腰痛を治す体の使い方
動きの流れ(力の流れ)は
- 後ろ足(大殿筋、内転筋)から力が始まり
- 足の親指(母指球)に伝わり
- 足の母指球が地面を蹴ります
- 地面から力を母指球が受けます
- 足を伝わり
- 背骨(脊柱)に伝わり
- 手から腕(上肢)に伝えクラブに伝えます
ザックリこんな流れです。
ポイントはしっかり後ろ足、お尻から力を入れて、足の母指球を支点にして捻るという事です。
「ポイっと捨てたタバコを、足の親指の辺でフニフニともみ消す感じです。」 ※ポイ捨ては禁止です。
ゴルフだけでなくて、物を持って腰を捻るときなどにも足の母指球を支点に腰を捻りましょう。
当院はあまり痛みがきつくない時でも、再発防止や体の動かし方などを懇切丁寧にご説明いたします。
コメント