- 当院に来院された患者様の症状と経過
- 当院の施術とエクササイズ
について書きました。
患者様
性別 女性
年齢 40代
職業 保育士
ご来院時の症状
家で重い物を持った際に
「ギクッ」
となったとご来院。
ギクッとなったその日にご来院。
特に左腰が痛い。
ギクッとなる前に
長時間座っての手作業が続いていた
典型的なぎっくり腰パターンです。
検査結果
腰にかなりの熱感あり。
炎症が起こっている。
何をするにも痛い。
痛みをかばい、姿勢が少し丸くなっている。
動ける範囲で動作を確認。
腰を左右に捻る動きは痛みなし。
腰を屈曲、伸展時に痛みがある。
伸展時の方が痛みが強い。
施術プラン、経過
まずは、炎症を抑える。
そこから、筋筋膜の施術を行う
初回
熱感と動作時痛が著明の為
氷嚢(水と氷)で、患部を20分程アイシング。
患部をかばうために疲労している
大殿筋、ハムを緩める。
テーピングとコルセットで固定。
お家での2、3時間毎のアイシングをご説明。
２回目(次の日)
お家でのアイシングをしっかりしてもらったので
熱感は軽減。
痛みも軽減。
どっちか言うと左側が痛い。
痛みをかばう動きもだいぶなくなっているので
姿勢、動作をもう一度チェック
姿勢は最近の定番「反り腰」で
体の前部分の筋筋膜が引っ張られている
腰伸展時の痛みが強い
右に捻る際に、左のお尻が痛い。
念のためもう一度アイシング。
それからぎっくり腰の定番である
殿筋、大腰筋を緩める。
追加で、
広背筋を緩める。
３回目(次の日)
お家でもアイシングを継続してもらい。
熱感は消失。
痛みは残っているものの動作時の痛みもかなり改善
もう一息といったところ
腰の伸展時の痛みもかなり改善
大腰筋、殿筋などもやりつつ
母指球や腕の筋も緩める肩甲骨まわりを調整して
背中の動きを良くする。
痛みが抑えられてきたのでエクササイズを開始。
反り腰を改善するエクササイズと
腰痛にならない動作をご説明
5回目には痛みは消失
腰痛予防の体を作るため定期的にご来院されています。
院長のアドバイス
物を持った際に「ギクッ」となるぎっくり腰の定番症状です。
ぎっくり腰で大事なのは最初はアイシングするという事。
炎症を起こしているので、まずは炎症をとりましょう。
「アイシングなんてせんでもいい。」という意見もありますが。
ぼくはした方がいいという考えです。こちらをお読みください。
ぎっくり腰は、腰だけが原因ではないです。
簡単な考え方は「全身の筋疲労」です。
全身の筋・筋膜が影響して、腰に痛みを起こしているという事です。
この患者さんの場合は
- 反り腰があって、体の前側の筋が緊張し易い
- 仕事で丸くなって手作業をしていた
などが影響しています。
腰が痛いのに、お腹側の筋肉や、腕、母指、背中、お尻を緩めると
腰の痛みが緩和されました。
あとは、日常で腰に負担のかからない姿勢を意識する事。
しゃがんだり物を持つときは、お尻をプリッとだす
「ヒップヒンジ」の動作をしましょう。
不思議ですねぇー体の繋がりを再認識いたしました
ひとりひとり原因は違いますので、これからもしっかりと検査、評価していきます。
ぎっくり腰のときは、当院へご相談してください。
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