アメリカ解剖報告会の報告/院長の備忘録

体について

1/28日曜日は神戸元町へmergelaboの山本篤先生の勉強会へ参加してきました。

今年の1月アメリカで人体解剖研修を受けて来られ、その報告会です。

 

山本先生は4年連続アメリカの人体解剖研修を受けられ160時間修了されている先生です。

解剖学に精通されており非常に有意義で楽しい時間であっという間に終わってしまいました。

日頃患者さんに体を触ったり、解剖学の本などで学んでいる知識をアップデートさせていただきました。

忘れぬうちに、備忘録がてら、箇条書きで簡単にブログの方に記します。

アメリカの人体解剖研修について

この研修はkinetikosがリードされている研修で、アナトミー・トレインで有名なトム先生からの講義を受けられるそうです。

解剖する検体はホルマリンで固定されている検体ではなく、冷凍保存されている検体を使う。

専門学校時代に解剖実習がありましたが、ホルマリン固定されている検体はパサパサで生身ではない感じです。

ところがどっこい、冷凍の検体を使うと生身が感じ取れるそうです。

人間は80%水です。それがとても良くわかるそうです。まさに生です。

 

皮膚の下

解剖する上で筋肉を見るまでにはいくつかの層があります、本で得た知識とはだいぶイメージが変わりました。

 

山本先生が触った感じをうまいことおっしゃっていました。

・皮膚の一番外側は、肉の脂身

・次にうすーい脂肪の層は、パンに塗るマーマレード

・その下にはビニール袋上の膜、つやがある、コピー用紙2枚分くらいの厚み

・その下にねずみ色の筋肉を包む膜、筋周膜。

・やっとこさ筋肉

 

筋肉について

・“胸鎖乳突筋”は、耳の後ろから鎖骨までではなく、後頭筋とつながり、馬の蹄状になって、頭の動きに関与している。

・肩こりなどで有名な“僧帽筋”は、想像しているより薄ペらでお寿司屋さんのガリのようである。

・大きくてでかい筋の代表である“広背筋”もまたペラペラでガリのようである。そして肩甲骨のポケットのイメージで肩甲骨をおさえている、

・コルセットの役目をしている筋である“腹横筋”は、赤身である部分が少なく、白身部分が多い。赤身部分である筋が収縮することで白身部分である腱を引っ張り腹圧を高める。

・お腹の筋である“腹斜筋”は、外腹斜筋と内腹斜筋がありますが、どちらもうすうすで1つずつ切り出すことは不可能なので2つで1つになって動いている。

・呼吸の主働筋である“横隔膜”は、牛のハラミのイメージとは違い、やはり膜状でペコペコで肋骨の周りについている。触った感じはメンマの柔らかいところ(笑)あとは、心臓を上に乗せて、肝臓をパコッと蓋をしている。

・アナトミー・トレインでも学んだが、横隔膜は大腰筋とつながっている、連結部分はレバー状になって繋がっている。

・骨盤底筋は個々に切り出すことは困難でハンモック状になっており、内転筋と繋がっている。

 

筋硬結について

筋硬結は筋肉にできるゴリゴリのことです。

触るとゴリゴリがわかりますが、肉眼では見えないので、よく患者さんに「どないなってんねやろ?」と言われるところです。

普通の筋では、包んでいる筋膜につやがあり、良い色をしている。

ところが硬結がある筋は、包んでいる筋膜のつやにゆがみがあり、膜を剥がし筋を見てみると、硬結があるところは明らかに色が悪い色をしているようです。

やはり硬結は筋だけでなく筋膜にも何かしらの影響を与えていることがわかりました。

 

まとめ

解剖の本、アプリなどでは、筋が単品で解説されていることが多いですし繋がりの意識を忘れがちです。

アナトミートレインを勉強することで、体のつながりを学ぶことはできましたがやはり本だけでの知識です。

筋肉1つ1つ切り出すのはなかなか難しいということは、やはりそれだけ繋がりがあるということです。

印象的なのが、レバー状につながっているとか、ハンモック状に繋がっているという、連結部分のところです。

今回の報告会で部分部分の知識が、かなりアップデートできました。

なので実際研修に行って勉強するとすごい知識が整理されたり、驚きがあるだろうなと思いました。

是非行ってみたいものです。

 

この記事は勉強会での僕の汚いメモと記憶から書いております。

少々わかりにくい部分、下手な日本語があると思いますがお許し下さい。

 

山本篤先生のマージラボのHPはこちら→http://www.mergelabo.com/service/

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